>文庫の取組
1.「人類館事件」100年の取り組み1.「人類館事件」100年の取り組みのについて
| 1903年大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会で沖縄人、アイヌ民族、朝鮮人、台湾の先住民などを生身で展示した「人類館事件」がおこった。それから100年目にあたる2003年に沖縄文庫に集う仲間達が人類館事件を問いなおすための取り組みを簡単に報告したいと思います。 1年以上の資料収集などの準備期間を経て最初の取り組みとして2003年1月に「人類館事件」をモチーフにした芝居「人類館」の脚本、演出の知念正真氏を沖縄文庫に招き座談会をおこない人類館事件の問題と芝居「人類館」上演の現在的意義を討論しました。座談会では参加者から人類館事件についてそれぞれが思っていることを語り又、知念氏の話から芝居人類館をつくった当時の心境や状況を知ることができました。 それ以後、沖縄・奄美の若い1世、2世、3世も多数参加して「人類館事件」の学習会を積み重ね、問題点や視点を整理して現在的意義を確認し「芝居人類館を実現させたい会」をつくって取り組みが始まりました。 大正区でおこなった復帰31年の5・15集会に人類館事件当時の新聞や資料・写真を展示し、8月には人類館事件100年を問う連続企画第1弾「場所の記憶に耳をすます」と題して博覧会跡地での講演会・シンポジュウム・フィルドワークを企画しました。フィルドワークは暑いなか40人の参加で平井正治さん(なにわ民衆史を歩く会)から新世界・日本橋・天王寺公園周辺の博覧会にまつわる歴史やエピソードを聞きながら跡地を案内していただき「場所の記憶に耳をすます」ことができました。 講演会・シンポジュウムは約100人の参加で展示された側(沖縄・朝鮮・アイヌ・台湾・中国)の人もたくさんきていました。松田京子さん(愛知教育大学)の基調講演を受け展示された側のパネラーがそれぞれの立場から報告し、討論、質疑応答、交流会によって「人類館事件」の問題点を深めることができたと思います。そして新聞が催しを報道することによって人類館100年をアピールできたし上演へ向けての下地づくりができました。 そして劇団創造が大阪公演を決定し芝居『人類館』上演へ向けての取り組みが始まりました。 芝居「人類館」はリバティ大阪と共催で12月6・7日の2日で3回公演としました。しかし3回公演すべて満員となっても赤字であり、赤字を承知の上演運動でした。「芝居人類館を実現したい会」の仲間たちは2万枚のビラ配布と2千通以上のダイレクトメールを発送し、マスコミなどを通じても宣伝しました。 そのさなか11月には人類館事件100年を問う企画第2弾「ぬーがぬーやらぬーんわからん」−沖縄の虚像と実像−をテーマにシンポジュウムとライブをおこないました。シンポジュウムでは3人の表現者から見る側と見られる側の関係から捉えると、今の沖縄ブームは100前の人類館事件と本質的に同じ問題であることが語られました。ライブでは佐渡山豊さんが「人類館事件の唄」を熱く唄ってくれました。この企画は沖縄ブームを人類館事件から現在的に捉えかえす意義深い企画でしたし、財政面でも宣伝面でもかなりの効果がありました。 このように「人類館事件」をいろんな角度からとらえる取り組みのメーンとして芝居「人類館」の幕はあきました。20数年ぶりに大阪で演じた芝居は知念正真氏の脚本・演出、役者の熱演により満員の観客を笑いと涙の感動で包んだ舞台でした。それは多くの観客が書いた公演アンケートでもわかりました。 3回の公演すべて満員の観客で演じられたのはそれまでの取り組みや上演運動の成果だろうと思います。 そして公演に合わせて作成したパンフレット「人類館−過去から未来へ」に私達の「人類館」への想いと公演に至る取り組みの内容が伝わったのではないかと感じています。 しかし上演運動側と芝居の演じ手側のきずなが充分にできていたのかと問われると必ずしもそうではなかったように思います。本来ひとつの物事を共同で創りだすとき、その目的に向けてお互いの擦り合せと意思一致の共同の作業が必要ですが今回は劇団「創造」と私達がそのことに不十分だったからです。原因は単に沖縄と大阪の距離の差ではなく「人類館事件」の捉え方、問題意識の違いが根底的にあり、それがお互いの距離の差になったのではないかと思われるからです。距離を縮める作業があらためて大事なことだとわかりました。 私達は1年以上の取り組みのなかで「人類感事件」の孕む普遍的な問題は芝居「人類館」上演で終わりではなく、現在も続いている問題だと繰り返し訴えてきました。それは現在の「沖縄ブーム」を「人類館事件」で提起した「見る側と見られる側の関係」で考えるとき「沖縄・奄美ブーム」のもつ危うさがわかります。 「人類館」は常設パビリオン(沖縄・奄美ブーム)として甦り、これからも続く、琉球弧の島々すべてが巨大なパビリオン「人類館」として… なおパンフレットは関西沖縄文庫で販売していますので取り組みの内容をもっと知りたい方はぜひ購入してください。報告集は追って発行しますのでそのときは宜しくお願いします。 |
2.人類館事件で関西沖縄文庫が取り組んだ 討論会・公演・イベント


3.「人類館事件」解説
4.資料
文庫で育ったゴーヤーです。誰が食べたかは不明です。(笑)
![]() こんな感じで育ちます。 ナーベーラ(へちま)も同じ感じです。 |
![]() ゴーヤーの実!! |
![]() はな 黄色い花は、小さいですね。 |